山村の自立を求めて | わくわく奥会津

☎ 0241-52-2597

県内高齢化率ワースト3位の三島町

 

三島町の人口減少率は県内ワースト1位であり、高齢化率は県内ワースト3位となっている。

大谷の現在と将来について考える場合、人口の推移が最も大きな影響をもたらす。


大谷村に於ける家数と人口(三島町史)


延享4年(1747)から275年間で、世帯数7割減、人口は9割減。昭和35年(1960)から55年間でみても人口8割減、世帯数4割減である。

これまでの統計データから10年後の令和12年の人口は58人、20年後は46人。世帯数、令和12年は30戸、令和22年は24戸と推計される。

このように村民が年々減り続けていった時、村の暮らしや生活はどうなるのだろうか。



令和2年の年少人口比率1.4%、生産年齢人口比率36.6%、老年人口比率62.0%、高齢化率も同様である。

平均年齢66.5歳。なお、最寄りの人口集中地区である会津若松市の平均年齢46%と比較すれば高齢化は2割ほど早く進展している。


これを今後10年間、新たな転出入がないものとして計算すると年少人口比率0%、生産年齢人口比率16.9%、老年人口比率83.1%、平均年齢は76.5歳に推移する。

20年後は年少人口比率0%、生産年齢人口比率10%、老年人口比率90%、平均年齢87歳と信じられない数字となってしまう。

(注 年少人口0~14歳、生産年齢人口15~64歳、老年人口65歳以上)


現在でも堰普請や生活道、農林道の草刈作業に出役できない人たちが増えてきており、このままいけばどうなるのか。


令和2年の平均年齢であれば村内の田畑の耕作はかろうじて維持できても10年後の高齢化率、平均年齢を見れば遊休地化は避けられないと思われる。

また、現在でも獣が農地や住居近くまで出没している状況は、さらに悪化した環境下で獣に囲まれ、おびえて暮らさなければならなくなることが予想されてならない。


奥会津全体で個体数が増加している獣対策については、村内で新たに狩猟免許を取得する農家、役場に鳥獣対策員の設置など対策が講じられつつある。

UIターン促進策の一つ、三島町内での就労機会が難しいとなれば会津盆地への通勤を容易にする交通網の整備が考えられる。